投資
新NISAとiDeCoの使い分け方
2024年開始の新NISA制度を活用した投資方法について、iDeCoとの特徴と使い分けのポイントを紹介します。
mfaq編集部
5 min read
資産形成を始める際、多くの方が悩むのが「新NISA」と「iDeCo」の使い分けです。2024年1月から開始された新NISA制度は、従来のNISA制度を大幅に拡充し、より魅力的な投資制度となりました。本記事では、新NISAとiDeCoの違いを詳しく解説し、あなたに最適な使い分け方を提案します。
新NISAとiDeCoの基本的な違い
まず、両制度の基本的な特徴を比較してみましょう。
新NISAの特徴
メリット:
- いつでも引き出し可能
- 運用益が非課税(無期限)
- 年間投資額上限が360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)
- 生涯投資額上限が1,800万円
- 売却すると投資枠が復活
- 18歳以上なら誰でも利用可能
デメリット:
- 所得控除なし
- 損益通算ができない
iDeCoの特徴
メリット:
- 掛金が全額所得控除
- 運用益も非課税
- 受取時も税制優遇あり
- 年間投資額が職業により最大81.6万円
デメリット:
- 60歳まで引き出し不可
- 加入時・運用時に手数料がかかる
- 手続きがやや複雑
年収別シミュレーション:税制メリットの比較
実際にどれくらいの節税効果があるのか、年収別にシミュレーションしてみましょう。
年収400万円の場合(月5万円投資)
新NISA(つみたて投資枠):
- 所得控除:なし
- 20年後の運用益非課税額:約623万円(年利5%想定)
- 投資総額:1,200万円
iDeCo:
- 年間所得控除額:約3.6万円(月1.5万円拠出)
- 20年間の節税額:約72万円
- 運用益も非課税
年収600万円の場合(月10万円投資)
新NISA:
- 所得控除:なし
- 20年後の運用益非課税額:約1,246万円(年利5%想定)
- 投資総額:2,400万円
iDeCo:
- 年間所得控除額:約5.4万円(月2万円拠出)
- 20年間の節税額:約108万円
- 運用益も非課税
年収が高いほど、iDeCoの節税メリットが大きくなりますが、新NISAの投資額上限拡大により、併用することでより大きな資産形成効果が期待できます。
ライフステージ別の使い分け戦略
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