老後資金
30代から始める老後資金準備
30代のうちに始めたい老後資金の準備方法と、効率的な積立戦略について解説します。
mfaq編集部
5 min read
「老後資金は2,000万円必要」と言われても、30代の今はまだ実感が湧かない方も多いでしょう。しかし、老後資金の準備は早く始めるほど複利効果により有利になります。本記事では、30代から始める老後資金準備の方法と効率的な積立戦略について解説します。
老後資金の現実
老後の生活費と年金受給額
高齢夫婦の場合:
- 月間支出:約27万円
- 公的年金:約22万円
- 不足額:月5万円(年間60万円)
高齢単身の場合:
- 月間支出:約16万円
- 公的年金:約6.6万円
- 不足額:月9.4万円(年間113万円)
これがいわゆる「老後2,000万円問題」の根拠です。
30代で始めるメリット
複利効果の威力
月3万円、年利5%で運用した場合:
- 30歳開始(35年間):約4,197万円
- 40歳開始(25年間):約2,137万円
- 50歳開始(15年間):約947万円
30歳で始めれば、40歳開始の約2倍の資産を築けます。
月々の負担が軽い
目標額 | 30歳開始 | 40歳開始 | 50歳開始 |
---|---|---|---|
2,000万円 | 2.9万円 | 6.2万円 | 15.1万円 |
3,000万円 | 4.3万円 | 9.4万円 | 22.6万円 |
おすすめの準備方法
1. iDeCo(個人型確定拠出年金)
特徴:
- 拠出時:全額所得控除
- 運用時:非課税
- 受取時:退職所得控除
拠出限度額(月額):
- 自営業者:68,000円
- 会社員(企業年金なし):23,000円
- 会社員(企業年金あり):12,000円〜20,000円
2. 新NISA
新NISA制度(2024年〜):
- つみたて投資枠:年120万円
- 成長投資枠:年240万円
- 非課税期間:無期限
おすすめ商品:
- 全世界株式インデックスファンド
- 米国株式インデックスファンド
まとめ
30代から老後資金の準備を始めることで、複利効果により効率的な資産形成が可能になります。まずは月1万円からでも、老後資金の準備を始めてみましょう。
重要ポイント:
- iDeCoと新NISAをフル活用
- インデックスファンドで低コスト運用
- 長期投資を前提とした商品選択
今始める1歩が将来の安心につながります。