相続

20代から考える相続対策:親世代との資産承継を円滑にする方法

相続はまだ先の話?実は20代から準備すべきことがたくさんあります。親世代との対話から始める相続対策と、自分自身の資産承継準備について解説します。

mfaq編集部
5 min read

「相続なんてまだ早い」は大きな間違い

「相続の話なんて縁起でもない」「まだ20代だから関係ない」そう思っていませんか?しかし、相続対策は早ければ早いほど選択肢が広がり、家族全員にとってメリットが大きくなります。

実際のデータを見てみましょう:

  • 相続税の課税対象者:年間約13万人(2022年)
  • 相続争いの件数:年間約1.5万件
  • 遺産分割でもめる割合:全体の約30%

さらに、20代のうちから準備することで:

  • 親世代の相続税を大幅に軽減できる
  • 家族間のトラブルを未然に防げる
  • 自分自身の万が一にも備えられる

この記事では、20代から始める相続対策について、具体的かつ実践的に解説します。

相続の基礎知識:まず知っておくべきこと

相続税の仕組み

基礎控除額

3,000万円 +(600万円 × 法定相続人数)

例:両親と子供2人の4人家族の場合

父が亡くなった場合の基礎控除:

3,000万円 +(600万円 × 3人)= 4,800万円

相続税率(2024年現在)

課税価格税率控除額
1,000万円以下10%-
3,000万円以下15%50万円
5,000万円以下20%200万円
1億円以下30%700万円
2億円以下40%1,700万円

法定相続人と相続分

配偶者と子供がいる場合

  • 配偶者:1/2
  • 子供:1/2を人数で分割

配偶者のみの場合

  • 配偶者:2/3
  • 親:1/3

親世代の相続対策:20代だからこそできること

1. 家族での対話を始める

相続対策の第一歩は「話し合い」です。でも、どう切り出せばいいか悩みますよね。

対話のきっかけ作り

  • 「将来のことを家族で共有したい」
  • 「エンディングノートを一緒に作ろう」
  • 「最近の相続制度改正について聞いた」
  • 「友人の家で相続トラブルがあったらしい」

(続きは準備中です)